キーワード
キーワード解説:
質の高いデンタルエックス線写真とは、正しい位置づけをされ、正しいエックス線照射条件で撮影され、適切な条件下で現像されたデンタルエックス線写真のことである。コントラストや黒化度(画像の濃さ)が高く(余白は真っ黒く、金属は真っ白く抜ける)、エナメル-象牙境(DEJ)が観察できる像が望ましい。こうした像から得られる情報は非常に多く、補綴装置の適合、小さなう蝕や骨壁に囲まれた骨欠損、歯根膜腔からは動揺度、骨梁像からは炎症の広がり、咬耗からはブラキシズムの程度などを把握することができ、病態の正確な診断には欠かせない。