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フッ化ジアンミン銀

【読み】:ふっかじあんみんぎん
【英語】:silver diamine fluoride
【書籍】: ザ・クインテッセンス 2021年12月号
【ページ】:198

キーワード解説:

 フッ化ジアンミン銀(silver diamine fluoride、SDF38%水溶液、商品名サホライド)は、大阪大学の山賀らによって開発された歯科薬品で、1970年代の小児う蝕が蔓延していた当時に多用されていた。近年は、小児う蝕の減少と塗布部分が黒くなることから、臨床でエナメル質う蝕治療に使う頻度が激減した。しかし、根面う蝕に対して大変大きな予防・進行抑制効果があることから、近年は国内だけでなく、海外でも注目を集めている薬品である。2014年には米国FDAが使用承認したことから、米国では小児う蝕から根面う蝕まで幅広く研究がはじまり、低コストで効果が高いことから、評価を得ているようである。