キーワード
キーワード解説:
下顎犬歯の遠心にある歯。歯根はおもに1本で、頬側の咬頭が後方に続く他の臼歯よりも高い。この高い咬頭は咬断機能を有すほか、犬歯誘導の補助的役割ももつ。咀嚼するとき下顎は三次元的に動く。その際、下顎を元の位置にガイド(誘導)するのは犬歯であるのが理想だが、歯列の状態によっては犬歯がその役目を果たせない場合がある。そうしたケースでは、咬頭の高い下顎第一小臼歯がガイドの役割を担うことがある。また、その咬頭の高さを活かし、咀嚼時に下顎が後方に動きすぎるのを防ぐ働きもしている。