キーワード解説：

　MRI（Magnetic Resonance Imaging、磁気共鳴画像診断装置）検査とは、磁気の力を利用してからだの臓器や血管を撮影する検査方法。とくに脳や四肢、子宮、卵巣、前立腺や骨盤などの病変に関する描出能で知られる。
　MRI検査を受ける際、磁石体が含まれているものを身に着けていると、画像が乱れて検査に支障をきたすだけでなく、発熱、発火（火傷）を起こす可能性がある。そのため、磁性アタッチメント義歯を使用している場合、検査前に義歯を外すことが必須となる。
　また、口腔内のキーパーについては、検査中の磁場に強いトルクがかかり、磁場に変更力が働くためにキーパー自体が磁化され、吸着力に影響する可能性も指摘されている。「MRI検査におけるover denture の磁性体の取り扱いに関する見解」（日本歯科放射線学会、診療ガイドライン委員会編）では、キーパーはねじ式などの取り外せるタイプに設計し、MRI検査の際に外せるようにしておくことが推奨されている。