Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

キーワード

編集部が厳選してお届けする歯科関連キーワードの一覧ページです。会員登録されると、キーワード検索機能が無料でご利用いただけます。会員登録はこちら≫≫≫

インプラント支台の可撤性上部構造の適応症

【読み】:いんぷらんとしだいのかてつせいじょうぶこうぞうのてきおうしょう
【英語】:indications for removable superstructure of implant abutment
【書籍】: Quintessence DENTAL Implantology 2022年No.4
【ページ】:128

キーワード解説:

 インプラント支台の可撤性上部構造、すなわちIOD(Implant OverDenture)とIARPD(Implant Assisted Removable Partial Denture)の最適応症となるのは、現状の可撤性義歯に対する満足度の低い患者である。具体的には、IODでは下顎全部床義歯の維持不良が、IARPDでは義歯の沈下にともなう疼痛が生じやすい遊離端欠損症例や、義歯自体の動きのコントロールが困難となりやすいすれ違い咬合症例が適応症となる。また上顎無歯顎症例において、義歯の違和感や嘔吐反射への対応として無口蓋義歯を製作する必要のある症例も適応症となる。ただし、これらに該当する場合であっても、現義歯の状態を十分に精査し、不備が多ければまず義歯新製を行うべきである。また、患者の全身状態の変化にともない、すでに装着している固定性上部構造のメインテナンスが困難である場合の対応として、可撤性上部構造への改変も想定する。