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Digital positioning & contact 法

【読み】
でじたるぽじしょにんぐあんどこんたくとほう
【英語】
Digital positioning & contact method
【書籍】
QDT 2022年9月号
【ページ】
21

キーワード解説

 Digital Positioning & Contact 法とは、口腔内スキャナー(以下、IOS)で採得したデジタル印象データを基に模型を製作するための、E-Joint社(埼玉県)が提供する方法。顧客からのスキャンデータに独自の差分処理を行って「デジタル印象体」のデータを生成し、そのデータを基に専用のレジンディスク(ハーキンドインプレッションディスク、E-Joint)を加工して実物の印象体を製作し、そこに任意の模型材を注入して歯列模型を完成させる(顧客がミリング加工機を所有していれば、顧客自身が加工することも可能)。従来、IOSで採得したデジタル印象データからの模型製作法としては、3D プリンターによる出力や模型用石膏ブロックの切削加工が行われてきたが、前者では出力の精度や経時的な変形が、また後者では加工時間やバーの損耗が問題となってきた。こうした中で本法は、低コストでありかつ任意の模型材を利用できること、また使用法により咬合印象法にも応用できるといった特徴をもっている。