キーワード
キーワード解説:
Koisの分類は、唇側における歯肉縁から歯槽骨頂までの距離による、歯周組織のタイプの分類であり、歯周組織をhigh crest、normal crest、low crestに分け、形成深度を決める際の参考としている。
High crest;歯肉縁から歯槽骨頂部までの距離が3 mm以下。マージンが縁下0.5mm以内でなければ骨縁上組織付着を侵害してしまう。
Normal crest;歯肉縁から歯槽骨頂部までの距離が3 mm。マージンを縁下0.5mm~ 1 mmに設定できる。
Low crest;歯肉縁から歯槽骨頂部までの距離が3 mmより大きい。マージンは縁下1 mmを越えて設定することが可能だが、歯肉退縮のリスクがある。歯周ポケットの深さと付着(結合組織性、上皮性)との関係に注意が必要である。
Koisらの論文では全体の85% はnormal crestと記されているため、多くの場合、0.5~1mm程度歯肉縁下に形成することが可能となる。支台歯形成前にCT像などを用いて検査することが重要である。