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AKIBAコンセンサス2017

【読み】
あきばこんせんさす
【英語】
the consensus of implants for people requiring nursing care in Akihabara, 2017
【書籍】
Quintessence DENTAL Implantology 2023年No.1
【ページ】
105

キーワード解説

 一般社団法人日本インプラント臨床研究会が2017年に開催した「第1回要介護におけるインプラントを考える会」において示された、要介護におけるインプラントの考え方のコンセンサス。内容は次のとおり:(1)口腔のケア、オーラルフレイル予防の重要性を意識する。(2)咀嚼機能の回復・維持により健康寿命延伸につなげる。(3)変化に対応できるスクリュー固定が推奨される。(4)時期をみてインプラントオーバーデンチャーへの設計変更を検討する。(5)介護者・多職種への情報提供、連携、インプラント手帳を活用する。(6)口腔衛生環境や介護状況、病状などを考慮し、ライフステージに合わせた対応をする。(7)最後まで寄り添う、治し支える医療をめざす。付帯事項は次のとおり:診療室からシームレスな対応が求められ、back off procedure(撤退戦略)をも選択肢に入れ考える。設計段階で長寿を迎えた将来に設計変更が必要になる可能性をあらかじめお伝えする。メインテナンスの確立により予後を確かなものにし、インプラントに対する国民の信頼を勝ちえる。