セメント質剥離の分類

【読み】

せめんとしつはくりのぶんるい

【英語】

classification of cemental tear

【書籍】

ザ・クインテッセンス 2023年1月号

【ページ】

47

キーワード解説

　セメント質剥離は剥離片の完全除去が必要であるが、従来の文献で報告されている診断と治療計画においては一貫性が欠如していた。そのため、診断および臨床的意思決定のプロセスを合理化する必要があり、また臨床家による臨床および画像パラメータの評価を支援することを目的に、Leeらによってセメント質剥離の分類が提案された。
　本分類は、クラス分類とステージ分類に分かれている。クラス分類は、剥離片が臨床的にアクセス可能（５、６）か不可能（０～４）か、また骨吸収がある（１～６）かない（０）かで分けられる。骨吸収がある場合は、その範囲が根尖に到達している（２、４、６）か否（１、３、５）か、そして骨縁下欠損や裂開状骨欠損によって口腔内と交通している（３～６）か否（１、２）かで分類されている。ステージ分類はセメント質剥離および関連する骨の欠陥によって影響を受ける歯根表面の数をA～Dに分けて示す。