キーワード
キーワード解説:
日本では、近年若年層の子宮頸がん罹患が増加している。このような深刻な状況において、HPVワクチンは子宮頸がん対策として大きな期待が寄せられている。HPVワクチンは定期接種では2価ワクチン(サーバリックス、16・18型を予防)と4価ワクチン(ガーダシル、6・11・16・18型を予防)が承認されている。2013年度に定期接種が開始されたが、HPVワクチン接種で生じたとされる多様な症状に関する報道が頻回にあったため、同年6月に厚生労働省は積極的な接種勧奨の一時差し控えを発表した。しかし、2016年12月に厚生労働省による全国疫学調査の結果が報告され、2017年4月には多様な症状は接種者に特異的なものではなかったと結論づけられると、2022年4月より実質的な積極的な接種勧奨が再開され、キャッチアップ接種も開始された。