専門情報検索 お試し版

過剰歯

【読み】
かじょうし
【英語】
supernumerary tooth
【書籍】
nico 2023年2月号
【ページ】
18

キーワード解説

 過剰歯とは正常な歯の数より多く存在する歯のこと。上顎前歯にもっともよくみられる。永久歯が生えるべき場所に過剰歯が生えてくるため、スペースが消失し歯列、咬合など永久歯に影響がでることがある。乳歯列期に発見されることが多いが、発見してもすぐに抜歯できるとは限らず、抜歯までのスケジュールやその後の計画を立てるために早期発見が大切である。
 過剰歯には、通常の方向に生える「順生過剰歯」と、逆向きに生える「逆生過剰歯」がある。このほか水平に生えている場合もある。過剰歯が他の永久歯に影響を及ぼす場合は時期をみて抜歯をするが、とくに逆生過剰歯では、処置しなければ埋伏したままになるため抜歯をする。抜歯後は矯正治療などで歯列・咬合の調整を行う。なお、歯列・咬合に影響がない場合は処置をせず経過をみる。