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全層切開

【読み】
【英語】
full-thickness incision
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2023年2月号
【ページ】
142

キーワード解説

 切開には大きく分けて全層切開と部分層切開とがある。どの位置に切開を行うかによって切開方法は異なる。全層切開は骨膜まで達する切開のことで、歯周外科治療の多くはこの方法で行う。全層切開を行う際は、骨面を確実にとらえて骨膜を切開するのが肝要である。切開がきちんとできていない状態で剥離すると、組織を挫滅させ、術後の治癒に悪影響を与えるおそれがある。全層切開には1)内斜切開、2)歯肉溝内切開、3)縦切開、4)歯槽頂切開、5)外斜切開、6)減厚または薄切切開、の手法がある。確実な全層切開が歯周外科手術成功の鍵である。