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月経前症候群

【読み】
げっけいまえしょうこうぐん
【英語】
Premenstrual Syndrome
【書籍】
歯科衛生士 2023年2月号
【ページ】
90

キーワード解説

 月経前の3~10日の「黄体期」に出現する、精神的あるいは身体的症状を月経前症候群(Premenstrual Syndrome:PMS)という。PMSには頭痛、めまい、イライラ、抑うつなどの多彩な身体的・精神的症状があり、これらは月経開始とともに減退ないし消失する。PMSの現れ方には個人差があり、日常生活に支障がでるほどの強いPMSを示す女性の割合は5%前後とされている。PMSの原因についてははっきりとはわかっていないが、黄体期の卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の変動がかかわっていると考えられる。また、性格としてとても几帳面、まじめで完璧主義の人や生活リズムが変則的な人に多い傾向があり、思春期の女性ではPMSがより多いとの報告もある。