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インプラント上部構造に与えるエマージェンスプロファイルの形態原則

【読み】
いんぷらんとじょうぶこうぞうにあたえるえまーじぇんすぷろふぁいるのけいたいげんそく
【英語】
morphological principles of emergence profiles for implant superstructures
【書籍】
Quintessence DENTAL Implantology 2023年No.2
【ページ】
107

キーワード解説

 インプラント上部構造の歯肉溝内から遊離歯肉頂または歯頸部1/3までのエリアの立ち上がり角度およびカントゥアについて守るべき形態の条件。
 インプラントの上部構造は天然歯の歯冠修復と異なり、クリティカルカントゥアを調整することが推奨されており、これより縁下部のインプラントショルダー部付近は、例外を除いて凸形態(Convex形態)をとるべきでないという意見でおおよそ一致している。そこから、クリティカルカントゥア付近で唇側/口蓋側、あるいは隣接面部を歯の形態へ移行させていく。これらをふまえたエマージェンスプロファイルの形態原則は次のとおり。
 唇側/頬側は、インプラント体連結部から、凹面あるいはおおよそフラットなプロファイルで立ち上げ、クリティカルカントゥア部付近より凸面形態とする。

 隣接面は、インプラント体連結部から直線的に立ち上げ、コンタクトエリアのやや根尖側より、やや凸面形態とすることで、コンタクト下の軟組織をサポートする。
 舌側/口蓋側は、インプラント体連結部から直線的に立ち上げ、クリティカルカントゥア部付近より隣在歯の口蓋側のカントゥアと調和させながらやや凸状形態とする。