キーワード解説：

　マグネットアタッチメントの取り付け方法は、インプラントの場合でも天然歯の場合でも、キーパーに磁石を設置した状態で義歯にレジンを添加し、マグネットを取り込むのが通法である。とくに注意が必要なのは、①キーパー部にアンダーカットがあった場合にレジンが入り込み、撤去できなくなること、②取り込む際に義歯内面の調整不足によりマグネットと干渉して位置がずれてしまい、十分な磁力を発揮できないこと、の２点である。
　天然歯の場合は、ワセリンやブロックアウトレジン、ワックスなどを用いてアンダーカットを排除する。インプラントの場合も同様だが、マグネット設置用のリング（マウンティングリング）を用いることでアンダーカットを排除し、マグネットの位置のずれ防止にも貢献するため、操作が楽になる。