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INSIGNIA

【読み】
いんしぐにあ
【英語】
INSIGNIA
【書籍】
Digital Dentistry YEARBOOK 2023
【ページ】
20

キーワード解説

 INSIGNIAはエンビスタジャパン社が販売する世界初のラビアルデジタル矯正歯科装置である。一般的なマルチブラケットシステムによる矯正歯科治療は、術者の治療計画にしたがい、術者がダイレクトボンドシステム(DBS)によって、歯の唇側面や頬側面にブラケットやチューブを装着し、治療経過にしたがってワイヤーをベンドすることで歯の移動を図り、治療目標を達成するものである。この場合、術者の技量により治療結果が左右されやすかった。一方、INSIGNIAはIOSデータを治療方針と患者の顔貌写真、口腔内写真、エックス線写真、CBCTなどのデータとともに専用サイトに提出すると、デジタルセットアップが作成されてくる。デジタルセットアップを詳細に検証して、最終治療目標の咬合として術者が認めれば、承認を行う。CBCTのデータから歯根の状態も再現できるうえ、咬合接触のチェック、治療前後の歯の重ね合わせ、ブラケットの位置やワイヤーの状態も確認できる。