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口臭の3大原因物質

【読み】
こうしゅうのさんだいげんいんぶっしつ
【英語】
three causative agents of halitosis
【書籍】
nico 2023年7月号
【ページ】
13

キーワード解説

 口臭の大部分(80%以上)は、口のなかの気体に由来する。その主要な原因物質は揮発性硫黄化合物(VSC)である硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドである。なかでも硫化水素とメチルメルカプタンが約90%を占めるといわれる。硫化水素は、腐ったたまごのようなにおいを発し、おもにみがき残されたプラークから生じる。メチルメルカプタンは、腐ったタマネギのようなにおいを発し、おもに歯周病菌の代表格であるPorphyromonas gingivalis(P. g. 菌)により生み出される。ジメチルサルファイドは、生ごみや腐ったキャベツのようなにおいを発し、おもに体の病気や持病の薬の影響で発生しやすい。