キーワード
キーワード解説:
口臭の大部分(80%以上)は、口のなかの気体に由来する。その主要な原因物質は揮発性硫黄化合物(VSC)である硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドである。なかでも硫化水素とメチルメルカプタンが約90%を占めるといわれる。硫化水素は、腐ったたまごのようなにおいを発し、おもにみがき残されたプラークから生じる。メチルメルカプタンは、腐ったタマネギのようなにおいを発し、おもに歯周病菌の代表格であるPorphyromonas gingivalis(P. g. 菌)により生み出される。ジメチルサルファイドは、生ごみや腐ったキャベツのようなにおいを発し、おもに体の病気や持病の薬の影響で発生しやすい。