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Osseodensificationテクニック

【読み】
おっせおでんしふぃけーしょんてくにっく
【英語】
Osseodensification technique
【書籍】
Quintessence DENTAL Implantology 2023年No.4
【ページ】
56

キーワード解説

 Osseodensificationはインプラント埋入窩形成法の1つで、ドリリングを逆回転で行うテクニックである。
 インプラント治療を成功させるには、埋入する部位の骨質と骨量が鍵となる。骨質の悪い部位では、初期固定の獲得が難しいため、インプラント埋入の失敗率が高くなるといわれている。そこで、その状況を改善するためにOsseodensification(骨の高密度化)テクニックという新しい手法が生まれた。この手法はDensah Burという専用のバーを逆回転(左回転)で使用することで、骨を削ることなく押し拡げて、周囲骨を圧縮しながら骨密度を増加させる。その結果、通常の右回転のドリリングと比較して、高い初期固定を得ることができる。
 注意点としては、バーを逆回転で使用するので、骨に対して熱を持たせやすいことが挙げられる。ドリリング時には、冷やした生理食塩水での骨冷却やポンピングを行うなどの対処が必要である。