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骨膜減張切開

【読み】
こつまくげんちょうせっかい
【英語】
periosteal releasing incision
【書籍】
骨補填材料&メンブレン YEARBOOK 2023/2024
【ページ】
20

キーワード解説

 骨再生誘導法(GBR)を成功させるためにもっとも重要なことは、テンションフリーで歯肉弁を縫合するための骨膜減張切開である。安全かつ確実に骨膜減張切開を行う手法として、Urbanや石川は以下の手法を推奨している。すなわち、平均約0.23mmの厚さの骨膜を一層だけ切開した後に、結合組織内には切開を行わず、鈍的な剥離子で伸展させる手法である。骨膜減張切開を初めて行う部位では、歯肉弁にテンションを加えながら骨膜を切開するだけでかなり伸展する。一方、何度か骨膜減張切開を行ったことのある部位では、組織が瘢痕化しており減張切開が容易ではないため、やや深めに瘢痕組織を切開して、深部の結合組織層を露出させてから鈍的に伸展させる必要がある。