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かくれ顎関節症

【読み】
かくれがくかんせつしょう
【書籍】
歯科衛生士 2023年7月号
【ページ】
42

キーワード解説

 顎関節症は、特段の治療を受けなくても症状が自然に改善する場合があることが知られている。これは、痛みがあるために安静にしたことで、自然とリスク因子が減り、その人のもっている顎の耐久力の範囲内に収まったことによるものと考えられる。かくれ顎関節症とは、これらのリスク因子をコントロールしていないことで症状が再発してしまう患者のことをいう。
 かくれ顎関節症の患者は、普段は無意識のうちに痛みや関節雑音が出ないように大開口を避けたり、食事において硬いものを避けたりしていることが考えられる。このような場合は本人も顎関節症である自覚に乏しく、歯周病のメインテナンス時などに口を思ったように開けていられないなどの状態から見つかるケースもある。