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骨粗鬆症

【読み】
こつそしょうしょう
【英語】
osteoporosis
【書籍】
nico2023年9月号
【ページ】
10

キーワード解説

 骨粗鬆症とは、骨の密度が低下して骨折しやすい状態を指す。加齢にともなって誰にでも起きるもので、とくに閉経後の女性に多い。 
 骨密度が低下していると、ちょっとした刺激で骨折が起き、しかも一度骨折すると他の部位に連鎖しやすい。よくあるのが大腿骨頚部骨折で、骨折が改善しても反対側にまた起こり、その後、寝たきりになる可能性が高まる。加えて「5年生存率が50%以下」という調査もあり、骨粗鬆症を予防することが重要となる。
 骨粗鬆症の予防には、適切な栄養摂取や運動、治療薬による対応が主流である。ただ、治療薬の影響で顎骨壊死(薬剤関連顎骨壊死)を起こすことが稀にあるため、薬剤関連顎骨壊死予防として、1)歯科治療による口腔内状態の改善、2)日々のセルフケアによる良好な口腔内環境の維持、3)定期的な歯科受診が大切である。