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がん薬物療法

【読み】
がんやくぶつりょうほう
【英語】
cancer drug therapy
【書籍】
nico 2023年10月号
【ページ】
33

キーワード解説

 「がん薬物療法」とは、薬を用いたがん治療の総称である。治療の目的は患者により異なるが、主に次の4つが挙げられる。
1)進行したがんや、手術などが難しいがんに対して、がんによる症状を和らげるために行う
2)手術などの局所治療(治療部位を絞って行う治療)のあとに、再発のリスクを低下させるために行う(術後補助化学療法)
3)手術や放射線療法では効果が不十分であると予測された局所進行がんに対し、術前に行う
4)放射線と併用することで放射線の効果を高める目的で行う(化学放射線療法)
 がん薬物療法では、主に次の薬が用いられる。
・細胞障害性抗がん薬,・内分泌療法薬,・分子標的薬,・免疫チェックポイント阻害薬
 いわゆる「抗がん薬」とは、細胞障害性抗がん薬のことで、それによる治療を「抗がん薬治療」や「化学療法」と呼ぶことがある。発症する副作用は、使用する抗がん薬によって異なる。