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高齢者区分

【読み】
こうれいしゃくぶん
【英語】
elderly classification
【書籍】
Quintessence DENTAL Implantology 2023年6号
【ページ】
30

キーワード解説

 日本老年学会、日本老年医学会が立ち上げた合同ワーキンググループによる、2017年に提言された新たな高齢者の定義と区分。この区分では、65~74歳を准高齢者(期)、75~89歳を高齢者(期)、90歳以上を超高齢者(期)としている。提言では、「近年の高齢者の心身の健康に関する種々のデータを検討した結果、現在の高齢者においては10~20年前と比較して加齢にともなう身体的機能変化の出現が5~10年遅延しており、従来、高齢者とされてきた65歳以上の人でも、とくに65~74歳の前期高齢者においては、心身の健康が保たれており、活発な社会活動が可能な人が大多数を占め、各種の意識調査や内閣府の調査でも70歳以上あるいは75歳以上を高齢者と考える意見が多い結果となっている」ことから、上記の区分としたと述べられている。
 インプラント治療を行った患者においてもこの区分を参考として、将来的にメインテナンス通院が難しくなったとしても、インプラントメインテナンスを受け続けられるよう、常日頃から家族や周囲に治療について伝えてもらうなどする必要がある。