専門情報検索 お試し版

下顎頭骨変化のリスク因子

【読み】
かがくとうこつへんかのりすくいんし
【英語】
risk factors for mandibular condylar changes
【書籍】
別冊 the Quintessence 臨床家のための矯正YEARBOOK2023
【ページ】
139

キーワード解説

 山田は進行性下顎頭吸収および変形性顎関節症を含めた下顎頭吸収について、下顎頭骨変化のリスク因子として、①性差、②年齢、③下顎頭、④下顎窩、⑤顔面形態、⑥顎機能、⑦顎関節症状、⑧異常習癖の8つを挙げ、これらがいくつかの項目が重なった場合、下顎頭形態の診査を慎重に行うべきだとした。たとえば、10代前半女性で、パノラマエックス線写真で下顎頭が小さく、下顎が後退し、咬頭嵌合位から最後退位への大きなスライドを示し、関節雑音がみられた場合は、下顎頭吸収のリスクが高い傾向を示すため、MRIなどで下顎頭骨変化の病態所見を確認する必要があるという。