専門情報検索 お試し版

インプラント関連の併発症例

【読み】
いんぷらんとかんれんのへいはつしょうれい
【英語】
implant-related concomitant cases
【書籍】
インプラントの専門医を取得するための 研修マニュアル
【ページ】
138

キーワード解説

 インプラント歯科関連外科手術によって発現する併発症例には、神経損傷、上顎洞炎、上顎洞迷入、誤飲・誤嚥、異常出血、異常疼痛などがある。日本顎顔面インプラント学会が行った「インプラント手術関連の重篤な医療トラブルについて」の調査によれば、2009 年から2017 年までの9年間の合計で、もっとも多かった重篤な医療トラブルは下歯槽神経損傷であり、続いて上顎洞炎、上顎洞迷入、心身医学的障害(器質的な障害がないにもかかわらずインプラント治療後に、つねに慢性疼痛などを訴える事例)、オトガイ神経麻痺の順番となっている。発生件数は年々減少してはいるものの、神経損傷や上顎洞炎、上顎洞迷入といった併発症例の比率はいまだに高い。