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コットンテスト

【読み】
こっとんてすと
【英語】
Cotton Roll Test
【書籍】
Journal of Aligner Orthodontics 日本版 2023年No.6
【ページ】
15

キーワード解説

 臨床的な環境下で顎関節の中心位をチェックするためのテスト。ただし咀嚼筋が十分に弛緩していなければ実施することができない。そのため、まず術者は、軽く湿らせたコットンロールを患者の両側の上下顎第一小臼歯間に1本ずつくわえさせ、そのまま通常の頭位で約2分間維持してもらう。この状態から歯を離すと、反射が起こって筋肉がさらに弛緩する。コットンロール除去後、決して後方誘導しないよう患者のオトガイを軽く押し、患者には歯が接触するまでゆっくり軽く咬合してもらうよう指示する。ここで患者が「歯列弓のすべての部位において歯が均等に接触している」と答えれば、これは中心位と咀嚼筋の弛緩との調和がとれていると解釈する。逆に、患者が「歯は均等に接触していない」と答え、中心位に至るにはより強く咬合する必要がある場合、中心位と咀嚼筋の弛緩との調和がとれていないと解釈する。