専門情報検索 お試し版

ビッカース硬さ

【読み】
びっかーすかたさ
【英語】
Vickers hardness
【書籍】
Journal of Aligner Orthodontics 日本版 2023年No.6
【ページ】
117

キーワード解説

 圧痕法によって測定される物質の硬さのひとつで、先端の対面角が136°に作られたダイヤモンド正四角錘の圧子を所定の測定荷重で試料の試験面に押しつけてできた永久くぼみの表面積から求められる。歯科では材料に対して微小硬度計を用いてこの試験が行われることが多いが、陶材などの硬く脆い材料では圧痕の周辺が破折し、圧痕の対角線が不明瞭になって測定不能になることがある。そのため、同じ圧痕法でも一方の長軸が大きく、そうした材料の破折が起こりにくい四角錘の圧子を用いたヌープ硬さ試験が行われる。