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フォトバイオモジュレーション療法

【読み】
ふぉとばいおもじゅれーしょんりょうほう
【英語】
photobiomodulation therapy
【書籍】
加速矯正による治療期間短縮のコンセプト
【ページ】
192

キーワード解説

 フォトバイオモジュレーション療法(photobiomodulation therapy:以下、PBMT と略す)は、レーザーや発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)などの光源を、可視および赤外の波長域で使用する光線療法の一種である。PBMT はLow-reactive Level Laser Therapy(LLLT)として知られていたが、より安価なLED が医療用レーザーと同等に機能するという報告から、レーザー以外の光源も用いられるようになってきた。PBMT はこれまでに創傷治癒の促進や炎症の緩和などさまざまな生物学的効果が報告されている。歯科矯正においても、歯の移動の促進や痛みの軽減が報告されており、近年、さまざまなPBMT 装置が臨床で使用されるようになった。しかし、一部の研究者は矛盾する結果を報告しており、PBMT については今後さらなる研究が必要である。