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ポジショニングスプリント

【読み】
ぽじしょにんぐすぷりんと
【英語】
positioning splint
【書籍】
1(シングル)リテーナーオールセラミック 接着ブリッジ臨床ガイド
【ページ】
122

キーワード解説

 接着ブリッジは、従来型のクラウン・ブリッジ補綴装置のように支台歯に強固な維持機構がないため、その装着時に本来装着すべき位置からずれやすい。そのため、ポンティック部を手指で軽く押して固定し、同粘膜部に圧力をかけ続けて装着操作を行う必要がある。また、装着時は、その他の部位の適合状態やコンタクト圧も確認し、リテーナー部も手指で押さえ続けなければならないが、これにより適合状態の視認が妨害される。さらに、接着ブリッジの装着操作時は、装着材料が硬化する前までの短時間で余剰セメントを除去しなければならないが、この工程中に手指が動き、位置ずれが生じることも懸念されるなど、非常に煩雑でエラーが生じやすい。ポジショニングスプリントは、これらの煩雑さを軽減させ、支台歯のフィニッシュラインとリテーナー部のマージン部とを正確に位置付けるための器具で、石膏模型上でコンポジットレジンや即時重合レジンを材料に製作される。