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VISTAテクニック

【読み】
びすたてくにっく
【英語】
VISTA technique
【書籍】
必ず上達 歯肉移植
【ページ】
64

キーワード解説

 VIATA(Vestibular Incision Subperiosteal Tunnel Access)テクニックとは、2011年にZadheが発表した歯肉退縮の治療法。主に広範囲にわたる歯肉退縮に対して行われる。術式は、上唇(下唇)小帯部に縦切開を行い、そこから専用の剥離子を用いて歯肉退縮部位に向けて全層弁で剥離を行っていく。十分に可動性をもたせたのち、縦切開からエンベロープ状にしたフラップ内に結合組織を挿入する。その後、頬側歯肉に縫合糸を通し、縫合途中のまま歯冠側に牽引しながら光硬化型レジンセメントにて歯面と縫合糸を固定させる。切開線が1つであるため、切開による血流遮断が少ないという特徴がある。
 近年では、専用の器具を用いなくても剥離が可能となるように切開線を増やしたり、あるいは最低限のパウチを形成して少数歯へアプローチするなどの変法も用いられている。