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オクルーザルオーバーレイスプリント

【読み】
おくるーざるおーばーれいすぷりんと
【英語】
Occlusal Overlay Splint (OOS)
【書籍】
これまでの骨造成、これからの骨造成
【ページ】
122

キーワード解説

 オクルーザルオーバーレイスプリント(OOS)とは、残存歯の咬合面を被覆する可撤性補綴装置で、日中装着・使用する。おもに顎関節症の治療や診断に用いられるが、不安定な上下顎の接触関係や上下顎関節関係を是正するうえでも有効である。適応症として、Patel と Bencharitによれば、①中等度から重度の咬耗による低位咬合症例、②重度な歯槽性・骨格性の咬合異常、③医学的・経済的な制限のある症例と示されている。
 これまでOOSについては、重度咬耗患者に対して使用し、長期安定した垂直的顎間関係を保持したという報告や、両側変形性顎関節症に起因する前歯部開咬を認めた症例で長期間良好に咀嚼機能を回復できた報告などがある。