高齢者に多い服薬トラブル
- 【読み】
- こうれいしゃにおおいふくやくとらぶる
- 【英語】
- drug intake problems common in the elderly
- 【書籍】
- 薬 YEARBOOK ’24/’25 患者に聞かれても困らない! 歯科医師のための「薬」飲み合わせ完全マニュアル
- 【ページ】
- 30
キーワード解説
高齢者に多い服薬トラブルとしては主に「残留」、「誤嚥」、「逆流(胃食道逆流)」の3つがあげられる。残留は、飲み込んだ薬剤が口腔や咽頭、食道に付着して残る現象であり、粘膜損傷・潰瘍発症のリスクとなる。誤嚥は、本来食道や胃に入るはずのものが、誤って気管や肺に入る状態のことをいう。万が一、錠剤やカプセル剤がそのまま誤嚥された場合は、気道損傷や無気肺、窒息などの重大な事態が起こり得うる。逆流は、一度食道に入った薬剤が逆流して気道に入り、誤嚥をきたす現象である。