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歯肉溝切開

【読み】:しにくこうせっかい
【英語】:intracrevicular incision
【書籍】: 歯周組織再生療法ポケットガイド
【ページ】:70

キーワード解説:

 歯肉溝内に切開線を設定し、メスの刃先を歯槽骨頂付近に向けて切開を行う。メスの角度は歯軸とほぼ平行、もしくはわずかに内斜となる。メスの先端で歯槽骨頂付近を捉えながら、刃部でポケットの内縁上皮を削ぐように切開を進める。
 歯肉の高さや厚みを保存しやすく、角化歯肉幅を失わないので、審美的要求が高い部位の手術や歯周組織再生療法を行う際に頻用される。
 欠点は、フラップを復位した際に根面と接する部位に、ポケット上皮や炎症性の組織を残しやすいことである。これらの組織を取り残すと深いポケットの残存や、期待した組織再生量が得られないという問題の原因となるので、フラップ側に残った上皮組織はメスや歯肉鋏を使って可及的に除去する。