プラセボとノセボ
- 【読み】
- ぷらせぼとのせぼ
- 【英語】
- placebo and nocebo
- 【書籍】
- チェアサイド・介護で役立つ 口腔難治性疾患アトラス
- 【ページ】
- 56
キーワード解説
偽薬なのに効果があることを「プラセボ」効果(または「プラシーボ」効果)、偽薬なのに副作用が出ることを「ノセボ」効果(または「ノシーボ」効果)という。ノセボ効果は、実薬の効果が減少することも指す。
プラセボ効果は、前帯状皮質(前帯状回)、眼窩前頭皮質、島皮質、側坐核、扁桃体、中脳水道周囲灰白質に投射するオピオイドニューロンの活性化と、側坐核を含む大脳基底核におけるドーパミンの上昇、とくに側坐核の活性の高さと関連がある。一方ノセボ効果は、プラセボとは反対に、それらの部位の活性の低下に関連する。