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気象病

【読み】
きしょうびょう
【英語】
meteoropathy
【書籍】
nico2025年6月号
【ページ】
48

キーワード解説

梅雨の時期の片頭痛をはじめ、気候の変化が体の不調をまねくことがある。これを俗に「気象病」と呼ぶ。影響を与える要因は、大まかに言って「気圧」「温度」「湿度」の3つである。
まず低気圧になると、外界からの圧力が低下し、体内との圧力差が生まれ、耳鳴りがしたり体や脳がむくむ。それにより神経が圧迫され、末梢の血液の流れが不良となることで、片頭痛、倦怠感、めまい、耳鳴り、肩こり、腰痛、関節痛や古傷の痛みなどを生じる。
また、寒暖差も体調に影響する。くわえて、湿度が高くなると、汗が蒸発しにくいために体温調節が難しくなり、自律神経のバランスが崩れて疲労感が続いたり、寝苦しさを感じやすい。高湿度の環境ではさらに、カビやダニの繁殖によりアレルギー症状が悪化するほか、水分が増えた関節がこわばり、関節痛にもつながる。