相対的貧困
- 【読み】
- そうたいてきひんこん
- 【英語】
- relative-poverty
- 【書籍】
- 歯科衛生士 2025年6月号
- 【ページ】
- 114
キーワード解説
相対的貧困とは、飢えに苦しむほど(絶対的貧困)ではなくとも、その社会の大多数の人が普通に送れるような生活が困難な経済状況を指す。そのような経済状況では、冠婚葬祭に着ていく服が買えない、修学旅行の費用が払えない、給食費が払えない、部活や友人の誕生日会に行けない、電話などの通信費が払えないなどといったことが生じ、その結果、友人との交流を難しくし、学校や社会で普通に生活していくことが難しくなる(社会的排除)。
相対的貧困は、所得中央値(世帯人数を考慮した等価可処分所得)の半分(貧困線)を下回る所得しか得ていない人と定義されることが一般的である。