専門情報検索 お試し版

クリティカルプロービングデプス

【読み】
くりてぃかるぷろーびんぐでぷす
【英語】
critical probing depth
【書籍】
歯科衛生士2025年7月号
【ページ】
44

キーワード解説

Lindheらは15名の中等度歯周炎患者を対象に、スプリットマウスデザインで一方にSRPを、もう一方にウィドマン改良フラップ手術(MWF)を行い、ベースライン時と6か月後における臨床パラメータを比較した。結果、あるプロービングポケットデプス(PPD)を境にして、それ以上深い部位に処置を行うとアタッチメントゲインを、浅い部位に行うとアタッチメントロスを生じることを発見した。これをクリティカルプロービングデプス(CPD)といい、全歯の平均では、SRPで約2.9mm、MWFで約4.2mmとされている。また、回帰直線の交点を示しているため目安程度ではあるが、部位ごとのデータより、PPDが前歯、小臼歯、大臼歯でそれぞれ約6.3mm、7.4mm、および4.5mmを超えた場合に、SRPに比べてMWFを行ったほうがより有効であることが示唆されている。