L-EPPT
- 【読み】
- えるいーぴーぴーてぃー
- 【英語】
- L-EPPT(Last molar Entire Pad Preservation Technique)
- 【書籍】
- ザ・クインテッセンス 2025年9月号
- 【ページ】
- 48
キーワード解説
最後臼歯遠心部では一次創傷治癒の獲得が困難である。そこで、新たな歯周組織再生療法の術式としてLast molar Entire Pad Preservation Technique(L-EPPT)が川名部,倉治により考案された。
本術式では、創傷治癒が得られにくいレトロモラーパッド部に切開を加えず、歯肉溝切開および最後臼歯近心部に縦切開のみを加えることで手術を行う。これは、歯間乳頭部を温存する術式として広く用いられているEntire Papilla Preservation Technique(EPPT)を、最後臼歯部に応用した方法でもある。
主な適応症は、①最後臼歯部の頬側から遠心に及ぶ骨縁下欠損、および②最後臼歯部頬側のⅡ度根分岐部病変である。