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CMD(顎頭蓋機能障害)

【読み】
しーえむでぃー(がくとうがいきのうしょうがい)
【英語】
CMD : craniomandibular disorders
【書籍】
JAO[Journal of Aligner Orthodontics]日本版 2025年No.5
【ページ】
125

キーワード解説

咀嚼筋および顎関節の疼痛や機能障害を含む疾患群。欧米で多く用いられる用語で、Bourzguiらのレビュー論文によると、CMDがきわめて定義困難な疾患群である点の注記がある。その症状は活性化期と寛解期を繰り返すこと、複数の要因が相互に絡み合う多因子性であることから、その病因と病態は十分に解明されていない。日本では歯科補綴学領域を中心に用いられる「顎機能異常」、つまり顎関節症をはじめとする、側頭下顎(顎関節)領域に発生する咀嚼筋障害や関節障害を含む筋骨格系の多因子性疾患群が該当すると考えられる。