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初期う蝕

【読み】
しょきうしょく
【英語】
initial caries
【書籍】
nico2025年10月号
【ページ】
10

キーワード解説

う蝕は段階をへて進行していく病気で、(1)初期う蝕(実質欠損がない)、(2)エナメル質のう蝕、(3)象牙質に及ぶう蝕、(4)歯髄に達するう蝕へと悪化していく。そのため、最初の段階の「初期う蝕」にならないことが重要である。
初期う蝕の治療には、歯科医院では高濃度のフッ化物を塗布する一方、患者にはセルフケアや食生活(間食の仕方)の改善に取り組んでもらう。なかでもフッ化物配合歯磨剤の使用は不可欠で、フッ化物の再石灰化作用が、歯が健全な状態になることを促す。
なお、初期う蝕には自覚症状がなく、見た目も健全な状態とほとんど変わらない。それゆえ、歯科の定期健診(メインテナンス)で、初期う蝕になっていないことや、う蝕になりやすい生活習慣がないかをみてもらうことが大切となる。