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the weak link theory

【読み】
ざ・うぃーく・りんく・せおりー
【英語】
the weak link theory
【書籍】
歯科衛生士 2025年10月号
【ページ】
32

キーワード解説

the weak link theoryとは、咀嚼や夜間のブラキシズムなどの異常咬合力が、顎口腔系の「顎関節・咀嚼筋」「歯周組織」「歯および修復物」のいずれかに影響を及ぼし、弱い部位に症状として現れる現象である。重要な点は、複数の部位が同時に破綻することはほとんどないということである。たとえば、歯周病による動揺歯がある場合、歯根破折や顎関節症状が同時に発生することは稀であり、逆に顎関節症状があっても重度歯周病や歯根破折は同時に起こりにくい。この視点により、臨床でのリスクの優先順位やメインテナンスの重点部位を明確に設定できる。