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結合組織性付着

【読み】
けつごうそしきせいふちゃく
【英語】
connective tissue attachment
【書籍】
月刊『歯科衛生士』2025年11月号
【ページ】
29

キーワード解説

歯根面と歯肉線維との付着様式の1つ。歯の発生時において、さまざまな細胞に分化可能な間葉系細胞が未成熟な象牙質表面に集まり、セメント芽細胞と線維芽細胞に分化し、それぞれがセメント質とコラーゲン線維を同時に作り出す。このコラーゲン線維がセメント質に埋め込まれることで結合組織性付着が形成される。結合組織性付着の特徴としては、静的で変化しにくいが再生が容易ではなく、強固な付着で、細菌や異物が侵入するのを防ぐバリア的役割がある。
歯周外科治療後においては、歯根膜由来の細胞が増殖することで、セメント質―歯根膜―歯槽骨が新生されて治癒し、結合組織性付着が形成される。