血友病
- 【読み】
- けつゆうびょう
- 【英語】
- hemophilia
- 【書籍】
- ザ・クインテッセンス2025年12月号
- 【ページ】
- 92
キーワード解説
血友病は、血液凝固因子の機能低下により引き起こされるX連鎖潜性(劣勢)遺伝性疾患である。血友病は血友病Aと血友病Bに大別され、それぞれ凝固因子である第Ⅷ因子や第Ⅸ因子の欠乏が知られている。また、稀ではあるものの、妊娠や悪性腫瘍を契機に第Ⅷ因子に対し自己抗体が生成される後天性血友病がある。先天性のほとんどが男性に発症し、女性は主に保因者となる。
血友病の特徴的な症状は、血液凝固異常に起因する持続出血、つまり“止血困難”である。歯科医療においては、歯肉など口腔内からの自然出血や抜歯といった観血的治療にともなう異常出血や後出血などが挙げられる。