目次
序
感謝のことば
第1章
金属焼付ポーセレンの強度に関係する要素
1.金属構造の強度
A.合金の種類
B.支台歯削除量
C.支台歯形態
D.フレームワークの設計
単独冠のフレームワーク
a.材料力学的な原則
b.フレームワークの型式
c.フレームワークの必要条件
d.カットバック法の必要条件
e.単独冠のフレームワークの製作
ブリッジのフレームワーク
a.ポンティック
b.連結部
c.連結部における材料力学的な考察
2.溶着強度
金属と陶材との結合の機構
a.機械的結合
b.化学的結合
c.遷移層による結合
d.分子間引力(ファンデル、ワールスカ)による結合
溶着強度に影響する要素
a.金属中に添加される卑金属元素が溶着強度に与える影響
b.オペーク陶材中のSnO
2が溶着強度に与える影響
c.ぬれの影響
A.焼付面の処理
a.臨床上での溶着強度に影響する要素
b.焼付面の処理の目的
表面研削
a.研削材の選択
有機溶媒による洗浄
加熱処理(真空中)
a.酸化被膜の生成
b.加熱処理と界面気泡
酸洗浄
a.フッ化水素酸の否定
b.酸化物の選択除去について
c.酸処理による金属表面の色調の変化
d.界面気泡と酸処理
加熱処理(大気中)
a.金属表面の色調変化
b.適正な酸化被膜
c.メタルコンディショナー
d.メタルコンディショナーの溶着強度への影響
e.臨床上での溶着強度の確保
3.熱膨張率
熱膨張率とは
A.焼付ポーセレンにおける金属と陶材との熱膨張率の調和
金属と陶材との熱膨張率の関係
焼付ポーセレンにおけるひび割れの型の分類
a.陶材に引っ張り応力がかかった場合
b.陶材に過度の圧縮応力のかかった場合
B.金属および陶材の熱膨張率の変動とひび割れとの関係
陶材焼付用金属の熱膨張率
焼付用陶材の熱膨張
a.歯科用陶材の組成
b.歯科用陶材の分類
c.焼付用陶材の熱膨張率の変動
金属と陶材との熱膨張率関係の温度域による変化
金属との冷却速度差による熱膨張率関係の変化
ひび割れに関するその他の要因
C.後口一着時の金属と陶材との熱膨張率関係
D.適正な金属と陶材の間の熱膨張率関係
第2章
マージンの適合性
A.変形の発生する工程
B.変形の原因
熱膨張ヒステリシス
鋳造ひずみ
加工ひずみ
サグレジスタンス
鋳造組織の変化
C.変形の対策
合金の選択
フレームワークの設計
前加熱処理
研削方法
第3章
審美性の問題
3章-I 色-色の見え方の変動
1.光と色の物理的な特性
A.光の色
光
B.光の色と色覚
C.短波長光と長波長光の特性
屈折
散乱
D.物体の色の特性
色のあらわれ方
天然歯の色
有彩色、無彩色
物体色の光源による変化と光源の選択
メタメリズム(条件等色)
2.光と色の視覚的な特性
眼の構造
A.眼の色に対する感じ方
網膜上の色覚分布
視感度
順応
a.明暗順応
b.色順応
c.局部的な順応
色彩恒常現象
対比
a.同時対比
b.継時対比
B.色覚の個人差
C.色覚の両眼差
D.色覚の老化
E.薬物と色覚
F.色覚と疲労
3.シェード選択、および色合わせの実際
A.工業的な色の比較の諸条件
B.歯科における色比較
3章-II 焼付ポーセレンの築盛法
1.半透明性
A.光学特性
光の反射
光の屈折
全反射
光の拡散
B.光の拡散の強さと透明度
歯科用陶材における透明度と色
2.焼付ポーセレンの半透明性の欠陥
A.反射率
B.その他の半透明の欠陥
光の強さ
入射光の角度
歯頸部の不透明感
エナメル質の半透明とエナメル色陶材の半透明との違い
a.光の散乱
b.オパール効果
c.エナメル質の色調
メタメリズム(条件等色)
3.焼付ポーセレンの色調の基本的な考え方
A.下地
金属表面の色
オペーク陶材
歯頸部色陶材
B.象牙色の表現
C.エナメル色の表現
D.包被効果(ラップアラウンド効果)
E.フレームワークの形態
F.陶材の構成法
4.焼付ポーセレンの基本的築盛法
築盛法
用具
A.下地
金属表面の処理
オペーク陶材の築盛
歯頸部色陶材の築盛
B.象牙色陶材の築盛
築盛
カットバック
C.エナメル色陶材の築盛
D.透明陶材の築盛
E.切端部分の修正
舌側面のカット
舌側面の築盛
F.隣接面の追加
G.ボディ陶材コンデンスの注意事項
H.完成
5.天然歯の色調構成とその変化の表現
A.天然歯の色調
天然歯の構造
天然歯の色調のあらわれかた
B.天然歯の色調変化
天然歯の色
a.前歯部歯冠色の分布
b.天然歯の透明層の形状について
天然歯の色調の変化
天然歯の増齢による色調変化
C.焼付ポーセレンにおける増齢変化の表現
a.象牙色表現の変化
b.エナメル色表現の変化
c.咬耗による包被効果の表現の変化
築盛方法の変化
a.下地
b.象牙色陶材の築盛
c.カットバック
d.エナメル色陶材の築盛
e.透明陶材の築盛
f.舌側面の修正
g.完成
その他の色調変化の表現について
a.有色の指状構造
b.白色帯
c.透明帯
d.エナメルチェックライン
e.その他の着色、変色
増齢変化を表現した築盛例
ステイニング
3章-III 形態
A.前歯の形
性別と歯牙形態
歯牙形態の類似性
歯牙形態の年齢的な変化
歯間鼓形空隙と歯牙形態
表面形状
表面形状の付与
B.グレーズ
3章-IV 臼歯部の築盛法
陶材の層構成
咬合面の築盛、形成法
咬合の構成
合金、及び連結方法の選択
臼歯部のフルベークタイプの焼付
ポーセレンの築盛例
第4章
コンデンス
1.コンデンスが陶材におよぼす影響
強度
焼成収縮
色調
2.コンデンス法
震動法の種類
焼成収縮方向のコントロール
超音波コンデンス法による場合の焼成収縮方向
第5章
陶材の変色
失透
着色
後口一着時の着色
第6章
簡素化されたポーセレンマージンテクニック
A.ポーセレンマージン法の術式
金属表面処理
オペーク陶材の塗布
ショルダー部分への陶材の適用
B.支台歯形態
C.適合精度、および強度
参考文献
索引