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2022年3月2日掲載

クインテッセンス出版(株)

髙野琢也氏、松井徳雄氏によるWebセミナーが開催

講演後は、髙野琢也氏(写真左)、松井徳雄氏より息のあった回答・解説がなされた。
講演後は、髙野琢也氏(写真左)、松井徳雄氏より息のあった回答・解説がなされた。
 2月9日(水)、髙野琢也氏(茨城県開業)と松井徳雄氏(東京都開業)によるWEBINAR#18「根面被覆術の術式選択」(クインテッセンス出版主催、北峯康充代表取締役社長)が開催され、70名以上が参加した。

 まず、髙野氏は『ザ・クインテッセンス』2021年9月号の「My First Stage」に掲載された症例をもとに、根面被覆術の適応症について概説。歯周病が原因でない場合、解剖学的因子と悪化因子が合わさることによって歯肉退縮が起こると説明し、本講演の導入とした。

 また、歯肉退縮の生じやすさを示す指標を供覧。日本人の多くは「歯槽骨が薄い、付着歯肉が少ないことから歯肉退縮が生じやすい」との認識を示し、付着歯肉の厚みを増大させることで歯周組織の改善を図る根面被覆術の目的を解説した。

 続いて、松井氏が「根面被覆術 術式の選択」のタイトルにて講演。冒頭、安心・安全・確実な根面被覆術を行うための重要項目に「適応症の選択」と「術式の選択」を挙げた。また、移植片を採取する際の採取法について、基準となる歯肉の厚みにポイントを絞りながら解説した。

 その後、術式の選択のポイントには①歯肉退縮量、②口腔前庭の深さ、③対象歯数、④角化歯肉の幅を挙げ、該当する術式をフローチャートで示しながら解説した。

 講演後の質疑応答では多数の質問が寄せられ根面被覆術の関心の高さがうかがえるとともに、髙野氏と松井氏は終了時間を超過してもなお、ていねいに回答するなど盛会となった。

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