2024年5月1日掲載
パノラマ・CT所見で考える 智歯の診断・治療・管理(第5回)
第5回:歯根の肥大
智歯の加齢変化について
歯根が形成されて萌出しようとしている時期は、歯と骨は歯根膜を介する付着が強くないはずです。萌出して咬合に参加する時期になると、付着が強くなければと咬合できないため、次第に骨との歯根膜を介した付着は強くなるでしょう。したがって、萌出途中の歯の方が咬合に参加した歯よりも抜歯は簡単なはずです。
このように、年齢によって抜歯の難易度が変わることが考えられます。前回は20代後半から歯根の脱臼が難しいことが多くなるという内容について解説しました。年齢とともに複数あった歯根が減ってきて、単根が増えてくるのですが、抜歯に根の形態が大きく影響することが予想されます。そこで、今回は歯根の形態の加齢変化について考えていきたいと思います。