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2022年12月6日掲載

クインテッセンス出版(株)

吉松氏、奥野氏による第30回Webセミナーが開催

吉松繁人氏、奥野幾久氏より無歯顎補綴治療を行う際の重要なポイントが解説された。
吉松繁人氏、奥野幾久氏より無歯顎補綴治療を行う際の重要なポイントが解説された。
 10月12日(水)、吉松繁人氏(福岡県開業)、奥野幾久氏(大阪府開業)によるWEBINAR #30「無歯顎補綴の治療戦略―咬合採得を理解する―」(クインテッセンス出版主催、北峯康充代表取締役社長)が開催された。本セミナーは、『無歯顎補綴の治療戦略 総義歯とインプラントを用いた難症例へのアプローチ』(小社刊)の内容をベースに行われた。

 吉松氏は冒頭、無歯顎補綴治療を行う際の心構えについて言及。患者さんが違和感なく噛める義歯の製作を目標にするにあたり「咬合平面や顎間関係、デンチャースペースを十分に精査すること」と要点を解説し、本講演の導入とした。また、垂直的顎間関係の決定について、機能的かつ審美的な問題の有無を基準とした対処方法をチャートにして供覧。あわせて、咬合採得のエラーをなくす着眼点にもふれた。

 続いて、奥野氏が下顎位と咬合採得、特にゴシックアーチのポイントについて講演。ゴシックアーチ描記法における基礎知識や採得原理、また症例を供覧しながら各手順における正確な咬合採得を行うための注意点を詳説した。最後は、最適な顎間関係を評価する基準について説いた。

 講演後の質疑応答では、ボーンアンカードブリッジの咬合採得について質問が寄せられ、吉松氏は「プロビジョナルレストレーションで微調整を行い慎重に顎位を決定してほしい」と解説した。また、奥野氏にはインプラント埋入後の総義歯の調整について質問が寄せられ、暫間インプラントに義歯を即時荷重させる方法など難しいケースのリカバリーも含め回答した。

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