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  • 見逃しケースのなぜを解く! 歯科診断スキルアップ実践ガイド
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    見逃しケースのなぜを解く! 歯科診断スキルアップ実践ガイド

    落とし穴を回避して主訴の解決に導く手順とポイント
    著者: [編著] 礪波健一 [編著] 則武加奈子 [編著] 梅森 幸 [編著] 新田 浩 [編著] 小田 茂 [編著] 荒木孝二
    B5判 / 136ページ / 2021-02-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0791-9
    定価 7,480円(本体 6,800円+税10%)
    クイントコード:17580
    モリタコード:208040758
    • チラシの価格表記は発行当時のものです。
    治らないのは理由がある! 大学病院5,129症例が教える 傾向と対策
    「患歯は隣の歯だった」「痛みの原因が違っていた」等、当初の診断への対応では解決せず、見直し後に異なる診断結果となる場合がある。本書では、大学病院の症例分析をもとに主訴・口腔内所見・検査間に矛盾が生じる関係を解説するとともに、初期診断(ビフォー)への対応では奏効せず、追加の問診・所見収集でステップごとに紐解き確定診断(アフター)に至った19ケースを取り上げ、正しい診断結果を得るためのポイントを提示。診断スキルの習得・向上に役立つ歯科医師必携の1冊。

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評者:米山武義(静岡県・米山歯科クリニック)

 本書は口腔診断力を磨く絶好の良書である.われわれが携わる歯科臨床は,いうまでもなくこれまでの幾多の経験をもとに進められる.しかしこれまで経験をしたことのない症例に遭遇したときや,なかなか治療後の成果が得られない,つまり症状の軽減や治癒が得られないことで強いストレスを感じるときがある.そのようなとき,われわれはまず手元にあるテキストブックのなかに答えを見出そうと行動するが,それはあくまでテキストブックであって,一般的に通り一遍のことしか記載されていない.こんなとき,先人が苦労して手繰り寄せた答えを系統立てて整理した指南書があったらどんなによいかと感じる.本書はまさにこの指南書にあたると思って間違いない.むしろ臨床上の壁にぶつかって開くのではなく,予防的に読み込んでいくことを推奨する.
 さて本書は2 章で構成されており,Ⅰ章では口腔の診査・診断における確認事項を,Ⅱ章ではさまざまなケースをとおして診断力が身につくように実践的スキルを習得するうえでの傾向と対策が見事にまとめ上げられている.とくに興味深いのは,初期診断から追加の情報・所見を集め,ステップごとに紐解くように確定診断に至る論理的な構成になっている点は,これまでほとんど書物のなかで手に取った経験がなく必見である.具体的には東京医科歯科大学歯学部附属病院歯科総合診療部で診断を下した5,129症例を詳細に分析するなかで,主訴・口腔所見・検査間に矛盾が生じた組み合わせ19ケースを取り上げ,介入と考察を加えてどのような最終的な診断に至ったかを示すことで,多くの学びをわれわれに提供してくれる.
 評者がなるほどとうなずいたのは,本書のなかで象牙質知覚過敏という診断から歯の破折という診断に至ったケースである.評者が経験したなかで冷水による凍みを主訴に来院した患者に対し,大きなう窩もないので当初単純な知覚過敏かと思い「すぐに楽になりますよ」と知覚過敏処置をしたにもかかわらず次回来院時に冷水痛はより強くなり,咬合痛が出始めたというケースがあった.エックス線上,痛みの原因を示唆する所見も認められず,考え抜いたすえ「もしかして歯の破折が原因ではないか」と見方を変えたら,症状と診断が一致した.本書のなかで取り上げている内容が手に取るように理解できる.診断には発想の柔軟性が大切である.このほか,歯根膜の炎症由来の痛みが実は帯状疱疹であったケースなどは,一度本書で読み込んでおくと臨床の現場にすぐに活かせる.
 本書は編著者の荒木孝二先生が「刊行にあたって」で述べられているように,卒直後の臨床研修医や若手の歯科医師はもちろんのこと,ベテランの歯科医師にとっても日頃の診断に対する見直しや学び直しに大いに役立つものと確信する. 自信をもって推薦したい.

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