文字サイズ: 小 標準 大 特大
パスワードを忘れてしまった場合 会員登録はこちら
  • 鈴木哲也のよい義歯だめな義歯2
    この本の書評を読む

    鈴木哲也のよい義歯だめな義歯2

    咬合採得と咬合調整で失敗しないためのコンプリートデンチャー4ステップ12ルール
    著者: [著] 鈴木哲也 [著] 古屋純一
    A4判 / 184ページ / 2021-07-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0821-3
    定価 12,100円(本体 11,000円+税10%)
    クイントコード:17850
    モリタコード:208040788
    • チラシの価格表記は発行当時のものです。
    名著「よい義歯 だめな義歯」の待望の続編。
    「うまくいった義歯には必ず理由がある」と著者はいう。名著『よい義歯 だめな義歯』の続編である本書のテーマは咬合。「義歯製作の理論、術式はさまざまでもあるべき義歯の姿はひとつ」という前書の考えを踏襲し、総義歯における咬合のさまざまな事項を論理的に整理し、「よい義歯」を目指す道筋をシンプルな方法論として解説している。偶然ではなく、必然としての臨床を目指すノウハウが満載の一冊。対応の難しいフラビーガム症例、訪問診療での義歯製作についても解説。

【本誌のご注文方法】


お問い合わせ」より、【お名前・郵便番号・ご住所・電話番号】をご入力いただき、【雑誌名・年号数・冊数】を明記の上お申し込みください。
代引き(送料一律660円)にてお送りいたします。

【オンデマンド版について】


1.オンデマンド版とは

弊社ホームページ会員様向け限定のサービスです。
絶版の書籍で、お客様からのご要望が多いものをオンデマンド印刷で製作いたします。
これによって、これまで重版・復刊できなかった書籍がお求めいただけるようになりました。


2.ご注文にあたっての注意

・ご要望を受け製作いたしますので、注文後のキャンセル及び返品はできません。
・品質的に従来の書籍とは異なる場合がございます。
・製品の性質上インターネットによる販売(クレジットカード or 代引き)に限定させていただきます。


【オンデマンド版希望カウンターとは?】


このサービスは、会員様限定のサービスとなります。
このたび、絶版となった書籍をオンデマンド版という形で、お客様にご提供するサービスを開始いたしました。オンデマンド版希望カウンターとは、お客様のニーズをお知らせいただき、小社にて次のオンデマンド版作成に向けての参考にさせていただくものです。

お客様がカウントアップされた書籍の販売が開始されますと、ご登録メールアドレスへ「販売開始お知らせ」メールをお送りいたします。ぜひこの機会にご利用くださいませ。

※・これはご予約ではなく、また購入を確約していただくものではありません。
 ・諸事情により、オンデマンド版作成ができない場合もありますので、ご了承ください。


【オンデマンド版について】

1.オンデマンド版とは

出版社が在庫を持たず、お客様からのご注文のつどに制作をする出版のことです。これによって、これまである程度の需要がなければ重版・復刊できなかった絶版本が、お求めいただけるようになりました。


2.ご注文にあたっての注意

通常の書籍とは異なりますので、以下のことにご注意ください。

・完全受注生産ですので、発注後のキャンセルはできません。

・品質的に従来の書籍とは異なる場合がございます。

・製品の性質上インターネットによる販売に限定させていただきます。

評者:松丸悠一(東京都・Matsumaru Denture Works)

 私たちはつねに研鑽する必要があるが,同時に客観性を欠く情報に振り回されないように注意しなければいけない.全部床義歯に関する学術においても同様であり,正しい知識が広まる一方で,独断的な主張や意見も少なくないようにも感じる.製作手法においては「誰でもできる,指示どおりやればうまくいく」といったようなパッケージ化されたものが目立つようになっており,臨床の現場において多くの術者が悩んでいることの裏返しであるように思われる.一方,臨床ではその状況においてケースバイケースで対応が求められ,むろんすべてが義歯新製となるわけでもない.適切に対応するには問題点を論理的に整理することが必要で,そのために迷いのない基本知識が大切である.
 本書がテーマとしている咬合採得・咬合調整については教科書,学術書などを開いても知識を整理するのは容易ではなく,術者がとくに悩むところではないだろうか.もし臨床で必要なことが十分に網羅され,偏りのない参考書があったらとても魅力的なはずだ. 本書は「復習編」「必修編」「基礎・学術編」「エキスパート編」に分かれて構成されており,必修編は「総義歯の咬合採得はなぜ間違えるのか」と臨床的なタイトルから始まる.無歯顎の咬合採得における避けられない誤差,口腔粘膜の被圧変位量などに起因する曖昧さなどをはっきりとわかりやすい解説で,その対応や考え方を含めて確認することができるのだが,この理解の大切さは臨床経験を積むほど感じるところである.ほかにも,目次となっている冒頭の4ページには臨床経験を積めば積むほど重要だと感じる内容,またこれから学ぼうとする先生が質問したい内容が読みたくなる切り口で項目となっていることがわかる.興味をもたれている方は,ぜひWebなどで確認していただきたい.
 また本書は鈴木哲也先生に加えて,古屋純一先生が執筆されており,歯科訪問診療における義歯への対応,考え方についてまとめられている.このテーマについて全部床義歯のエキスパートが解説しているものは貴重であり,本書のコンセプトである「なぜそれがよくて,なぜそれがだめなのか」についてわかりやすくまとめられている.
 私は全部床義歯臨床を専門とした歯科医師として仕事をしており,全部床義歯を学ぼうとされている歯科医師,歯科医療従事者から推奨する学術書を問われることが多い. そ の際に, 必ず紹介させていただいていたのが2011年に上梓された「よい義歯だめな義歯 鈴木哲也のコンプリートデンチャー17のルール」であった.2021年,安心してお勧めできる書籍が1冊増えた.義歯の良し悪しを決める主体であるその咬合採得と咬合調整について,特定の手法や材料に囚われない本質的な要点を明快な表現でまとめられている本書は,いま全部床義歯を学びたいすべての歯科医療関係者にお勧めしたい最良の1冊である.

この商品を買った人はこんな商品もチェックしています

閲覧履歴

  • 商品数:0点
  • 合計:¥0

新刊のご案内

人気TOP10

    ※歯学書.COMでの過去30日分の販売冊数ランキング(自動更新)

    ピックアップ

    ピックアップ
    QRコード
    スマートフォン版はこちらから