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  • 治癒の歯内療法 第3版
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    治癒の歯内療法 第3版

    エンドのバイオロジーとイノベーション
    著者: [編著] 月星光博 [編者] 福西一浩 [編者] 泉 英之 [著] 外賀 泰 [著] 安藤彰啓 [著] 仲田憲司 [著] 月星太介
    A4判変型 / 448ページ / 2021-10-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0834-3
    定価 22,000円(本体 20,000円+税10%)
    クイントコード:17960
    モリタコード:208040801
    • チラシの価格表記は発行当時のものです。
    令和のエンドは、ここから始まる!
    エンドに「治癒」の概念を取り入れ、20年以上にわたって多くの臨床医の支持を得てきた名著が、最新の知見を加えて大刷新された。 治癒の概念はVPT(vital pulp therapy:歯髄温存療法)として確立し、今やエンドの最初のゴールとして市民権を得た。 本書でも多くのページがVPTに費やされた。MTAに代表される次世代の根管充填材:ハイドローリックカルシウムシリケートセメントについても詳説。

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評者:石井 宏(東京都・石井歯科医院)

 月星光博先生のイズムに満ちた1冊である.と評者が感じたそのイズムとは「臨床家としての長い経験と鋭い視点」また「科学者としての生物学的な考察」が絶妙なバランスでまとめられている点である.
 本書の多くの部分は,タイトルからも想像できるとおり「侵襲を受けた歯髄や根尖歯周組織がどのように治癒するのか」の概念をベースとし,創傷治癒を阻害せずに,より効果的に治癒を促進させるための,現時点での選択可能な手技や機材を,臨床例をふんだんに使用しながら紹介する,という形で表現されている.
 書籍全体の構成としては11のCHAPTERから成り立ち,そのすべてのCHAPTERは臨床家が歯内療法を系統立てて学ぶ際に必須な項目で満たされている.CHAPTER3(VPT: 泉英之先生)とCHAPTER11(痛み:安藤彰啓先生)以外のCHAPTERでは月星光博先生を軸に,門下生の先生がたで書き上げられているので書籍内容全体の一貫性も保たれている.臨床家の教科書として圧巻の1冊である.
 日本の歯科環境においては日本固有のさまざまな制約があり,多くの歯科医師は歯内療法をストレスフルな条件で行わなければならない.しかしそのストレスには術者自身で解決できるものと,できないものがある.解決できない環境はさておき,術者が自身で排除可能であるストレスが,患者利益を侵すべきではない,ということはすべての歯科医師が肝に銘じなくてはならない.本書がそれらの問題を解決する鍵となることを確信している.
 2021年現在,歯内療法領域の書籍や講演は,その理由はさておき学問的な流行りといっても過言ではなく,故にこの領域の国内書籍の発刊も数多く見られる.しかしながら,それらのすべての書籍が,必ずしも読者の臨床力を上げることにつながるとはいえないこともまた事実である.
 人びとが読むべき本を手に取る基準は,もちろん読書の目的や好みによって千差万別である.その上で評者個人の書籍選択の基準を述べるとすれば,教育性とエンターテイメント性をまずはあげることになるであろう.歯科に関連のない小説などを選ぶのであれば当然のことながら興味やエンターテイメント性を重視して選択するが,評者が歯内療法領域の書籍を選択する際に重要視するのは当然のことではあるが教育性(理論や根拠や術式)であり,すでにプロとして臨床に従事している自分を高めてくれる内容を求めることになる.さらに字面での術式解説や理論だけの文章だと読み続けることが難しくなるので,臨床症例(臨床医にとってのエンターテイメント性か)を示しながらの進行であれば,なお,集中して学習を継続することができるので,評者にとっての良書といえる.
 本書はまさしく,評者の考える名著の定義に完全に一致し,より多くの臨床医に是非とも手にしてほしい,自信を持って推薦させていただきたい1冊である.

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